家族として末期癌と闘う日々~最後の日

最後の1週間くらいは母はしだいに足が立たなくなりました。
出血傾向と栄養状態不良による手足の浮腫と腹水。しだいに、体のあちこちで内出血や紫斑。

それでもやはり母は、トイレに行こうとベットから降りましたので、姉とほとんど毎晩二人がかりで介助しました。一人が支え、一人が着脱。

息を引き取る数時間前まで絶対にベット上ではなく、トイレだったのです。

きつかったと思います。オムツにした方が楽だったのでは・・、と言う方もいらっしゃいますが、本人が行こうとするのは、止められません。

食も細くなり、2日前には血管がもろくなって点滴もれ後の再度チャレンジするところがなくなりました。

先生から

『出血傾向がかなりひどくなって来ていますので、首の血管から穿刺して輸液する方法もあるのですが、それでは、穿刺しただけで大出血の恐れがあります。ご家族として、どの様にしたいか、ご相談下さい。』と。

点滴漏れと内出血だらけのぱんぱんに両腕の状態の母に、家族として何をどう判断させたいと・・?



まだ、水分は500ccペットボトルに1本半くらい(一日に1リッター以上)は水分が摂取できていたので、

『今は点滴が1本だけです。点滴の後の刺し後をすごく痛がっています。今は水分も食べ物も少し飲食できているから、せめて数日は点滴をしないで本人の飲み食いで様子を見て、手の腫れを引かせてください。そして点滴できる状態になったら、その時に2~3本まとめて水分補給してあげてください。』

やっと点滴から解放された二日間でしたが、この頃から、少し、身の置き所のないきつさが出始めた様で、目が覚めている時は、私と姉が交代で、朝・夕・深夜を問わず、さすり続けておりました。


以前点滴をしていた頃は点滴の途中から痛み止めが注射できましたが、吐き気がする時は薬を飲ませることもできないし、点滴できる血管がないので、それもできず・・。吐き気止めの座薬だけでは、なかなか気分の悪さは取れない様子でした。


それでも、少し調子が良い時もありました。
午前中は義姉、姉、私の三人が母の部屋で話していた時に
義姉がふいに
『そうです、私は鬼嫁です』と言ったら、
『あら~、お姉さんはオニヨメじゃなくてアニヨメですよ~♪』など切り返す。
そんな明るい雰囲気の中で母が思わず笑ったので、女4人で大爆笑しました。

これが母の最後の笑顔。この時の笑顔は忘れられません。


午後からトイレに一度降りましたが、ほとんど出ず、すぐにベッドに戻りました。
上がるときは、まだ自分のひざで歩く格好でベッドの上に移動。

ところが、そのあと、またトイレに降りたくなったので下ろしかけたら、一気に顔色が悪くなり、姉と二人で顔を見合わせ、危機感を感じてすぐベッドへ。
この時は二人でようやく抱え上げました。

嫌な予感がして、
『お義姉さんと兄ちゃんに連絡を入れた方がいいかも。義兄さんにも。』

そして私も旦那様や娘にメールを入れました。

14時過ぎに私の息子が千葉から戻って病院に駆けつけました。
この日はもともと、大分勤務に戻るために、大分空港に14:10到着の予定だったのです。

母は、私の息子が帰ったのを見届けてからすぐに意識がおかしくなりました。まるで、今まで帰りを待っていたかの様でした。本当に偶然としか言いようがありません。

その後、まるで寝ぼけたような意味不明な言葉を一言、二言・・。
看護婦さんが部屋に来て血圧を測定してくれた時には、すでに脈は触れることができませんでした。
その後はまた、吐き気が催しましたが、落ち着くとまるで潮が引くように静かに、静かに・・・。


家族に見守られながらの最後でした。

長かったような短かったような介護生活も終わりました。6月11日に葬儀を無事に終え、まだ実家で兄弟達と諸手続きやお悔みに来られるお客様の接待などもやがて落ち着きつつあります。
いつもご訪問・応援くださいまして本当にありがとうございました。

皆様の温かいコメントやご訪問に励まされた日々でした。m(_ _)m

関連記事
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめtyaiました【家族として末期癌と闘う日々~最後の日】

最後の1週間くらいは母はしだいに足が立たなくなりました。出血傾向と栄養状態不良による手足の浮腫と腹水。しだいに、体のあちこちで内出血や紫斑。それでもやはり母は、トイレに行こうとベットから降りましたので、姉とほとんど毎晩二人がかりで介助しました。一人が支?...

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

鍵コメさんへ Re: 残念でしたね

> いつかは別れは来るのでしょうが、わかっていてもおつらかったでしょうね。
> 何を言っても慰めにならないとは思いますが、これからの人生、お母様に会えるまで精一杯生き抜いていかれますように。

鍵コメさん、何度も何度も励まし、応援下さいまして、本当にありがとうございました。m(_ _)m
母の葬儀は、私の嫁入り先と違っており、葬儀の後も戸惑うことばかりです。
 
> お盆には戻って見えると思います。迎え火をたいて待っていてあげてください。
> いつか積もる話がお母様とできるときまで。

ありがとうございます。そうさせていただきます。
何だかんだで後一カ月ほどでお盆なのですね。早いものですね。
(すみません、私のリコメが遅過ぎなんですが)
フリーエリア
プロフィール

リベイル

Author:リベイル
ようこそリベイルの栽培日記へ!
ご訪問、ありがとうございます。

拙いブログですが、どうぞごゆっくりしていって下さいませ。
(Japanese version only)

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

お気に入りブログ~リンク
瞬間視力でドン
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード