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『ナガボナツハゼ』(その2)自生地


安藤 京子氏は、『ナガボナツハゼ』の自生している場所について、お手紙にこう綴っていらっしゃいます。

三方原台地に自生する『ナガボナツハゼ』は世界中で愛知の一部と三方原台地の東端までしか自生がありません。と。
そんな『ナガボナツハゼ』の自生地とは、どんなところなのでしょうか。


三方原台地は名前の通り、三方が水に囲まれた赤黄色のPH4.5の酸性土壌です。
(ブルーベリーの類にはぴったりのPHですね。)

ブルーベラーなら、きっと羨ましい様な地域ですね。^ ^

昔は、その一体にいっぱい『ナガボナツハゼ』が生えており、地元のご年配の方からのお話から、

『インクモモ』『アンコロモチ』と言う名で呼ばれておりました。
紫に白い粉を吹いているナガボの状態を表現しているらしく、あまり美味しくはないが、おかし代わりに口を紫にして食べたよ。とのこと。

また、『ナガボナツハゼ』の花は、『花かんざし』と言って、子供の髪飾りにしていたそうです。

『花かんざし』の実

ナガボナツハゼの実_20140823_225651

それが、なぜ現在絶滅の危機に陥っているのか・・。

それは、昭和21年に戦後の食料増産の為に開拓者が三方原台地に入り、『ナガボナツハゼ』を取り払い、処分して開拓したからです。戦後の食糧難には仕方のないことだったことと思います。

現在に至っては、東海地震の回避の為、南部の海岸寄りの方が三方原台地に家を建てるなど、開発の名の下に三方原台地の自然体系がどんどん崩れていっている状態です。

絶滅の危惧種になっているにも関わらず、絶滅を防ぎようがない状態になりつつある『ナガボナツハゼ』。

そこで、長年環境保全の仕事に携わって来られた安藤 京子氏は、その一帯にある赤松と『ナガボナツハゼ』について密接な関係がある様だと言われます。

続きは次回。(^m^)
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ラビットアイも終盤近し




本日の収穫、ラビットアイが1.5キロ。
雨続きで、やや水っぽい味だけど、放置しても赤道裂果するだけだから、色付いたものは全て収穫しました。

今年は収穫の予定が全く立ちませんでした。
早生が遅かったり、晩生でも早かったり。

台風の風の影響で落ちた実と赤道裂果は多かったけれど、その後も降り続く雨、雨、曇り、雨・・。
トホホな収穫の年でした。(;´д`)
このまま、秋雨前線が日本海側に居座れば、辛いなぁ...(^-^;

・・・と言いつつ、今年の秋には大塚ナーセリーさんのところに苗木を仕入れに行きます。
で、ついでに金華園さんのところでブルーベリーの品種『昴』を見せてもらおうっと。

実は、『昴』は韓国向けオンリーの品種で、国内では売買されていなかったブルーベリーなんです。でも、韓国の事情があり、今年から国内販売されることになりました。^ ^

一体おいくらくらいで取引きされているんでしょう???
現在は東京のホームセンターを中心に販売開始になったそうなのです。

以前から、『昴』は欲しかった品種です。
コンパクトサイズなのに実がゴロゴロ大きいのは、私の様に背の小さい人にはとってもありがたいんですもの・・。(^m^)

RE ウイトゥ




今年、初めてのウイトゥ。
ラビットアイの中では偏平な実でした。
お味は、他の品種が雨で味が薄まる中、まずまずの甘味と風味。

来年はさらに味が良くなりそうな予感です。(^-^)v

『ナガボナツハゼ』(その1)

15万アクセス突破を記念して、ブルーベリーのサイトらしくブルーベリーの話題で。
特に今回は、ブルーベリーの中でも日本の野生ブルーベリーのひとつである珍しい『ナガボナツハゼ』のシリーズを書いていこうと思います。

『ナガボナツハゼ』は、
スノキ亜属 Subgenus Vaccinium
ナツハゼ節
ナガボナツハゼ

ブルーベリーの中には日本のブルーベリーと呼ばれているものの中に『シャシャンボ』や『ナツハゼ』などがあります。

一般的なナツハゼの実はこんな感じ。

ナツハゼ

幼果の時は緑色ですが、途中から緑と紫のツートンカラーになり、完熟期になると真っ黒になります。

ここまではブルーベリーマニアなら常識。

『ナツハゼ』には、『ナツハゼ』『アラゲナツハゼ』『ナガボナツハゼ』がある、これもマニアなら常識。(本当か・・?)

では、ここから先のさらに突っ込んだ情報で、『ナガボナツハゼ』にも個体差色々あって源氏名のあるものが存在するってご存知ですか?
今日は、そんな超マニアックな話題。お好きな方だけどうぞ読んで下さいませ~。


「ナガボナツハゼを見たことがありますか?」

「日本のどこにあるか、ご存知ですか?」

「普通のナツハゼとどう違うのですか?」

こんな疑問に全て答えて下さる方が日本にいます。

浜松市三方原台地日本の野生ブルーベリーながぼなつはぜの里

の『ナガボナツハゼの母』

安藤 京子氏です。^ ^

彼女は現在、命がけで『ナガボナツハゼ』を絶滅の危機から救おうと、同士と共に頑張っていらっしゃいます。

この夏、ご縁があって彼女から『ナガボナツハゼ』に関するたくさんの情報をいただきました。
日本の宝、『ナガボナツハゼ』の全貌を少しづつアップしますので、このサイトにお越しくださる皆様には『ナガボナツハゼ』博士になっていただきますわ~。^ ^

今日は、まず皆様に『ナガボナツハゼ』の入門編。
最低限、知っておいて欲しい『ナガボナツハゼ』の幼果や果実を見ていただきましょう。

ナガボナツハゼの実_IMG_7616.jpg

IMG_7621.jpg


ナガボナツハゼの実_MG_7182.jpg


ナガボナツハゼの実_IMG_7179.jpg

ナガボナツハゼの実_IMG_7180.jpg

いかがでした?
かなりチャーミングだと思いませんか?
そして、個体差が色々ありますね。

日本のブルーベリーと呼ばれているものの中で、こんな綺麗にブルーム(果粉)がある固体はこの浜松の『ナガボナツハゼ』だけかも知れません。(もしも他にもあるよ、って言う情報をご存知の方がいらしたらご連絡下さい)

現在、『ナガボナツハゼ』は、絶滅危惧1-Aに指定されています。

アントシアニン量は普通のブルーベリーの約2倍。しかもシャシャンボが8~9mmでも大実なのに、ナツハゼの中でもこの『ナガボナツハゼ』は最大果で13mmと言うのもあります。

源氏名 『遥太郎(はるたろう)』 2008年発見

ナガボナツハゼの実_1408802248268.jpg

源氏名 『花のかんざし』 2008年発見

ナガボナツハゼの実_20140823_225651

写真提供:発見者共に浜松の安藤 京子氏です。

私は、一番最後の写真、『花のかんざし』がとても気に入りました。

発見された年、地域などはまた次回。お楽しみに。(^ ^)/

デライト




予約投稿、かつ過去記事ですが、ブルーベリーのラビットアイのデライト。
多少の早採りでも甘く風味が良いです。
なんと言っても、種の少ないのには驚きました。皮はしっかりしていますので、輸送性は良さそうです。

国東市国見町のオリーブ畑

現在、日本でオリーブと言えば小豆島、長崎、国東が有名です。
私のところからは国東が一番近いので、いつかオリーブ畑を見学したいと思っておりました。

お盆に国東に帰った際、父の墓参りをして皆で義姉の手作り料理を食べた後、兄・義姉・姉と私の4人でオリーブを見に国見町へ出かけようと言うことになり、皆で見学に行きました。兄弟だけのプチ旅行。近場だけど凄く楽しかったです(^m^)

こちらは個人でJAとオリーブの買取契約をされている農家さんの一人のオリーブ畑。

20140815_145041.jpg


兄が母からオリーブを引き継いでから2年。枯らさずに頑張って管理しているのですが、木は大きくなるのに実があまり付きません。趣味でオリーブ栽培をされている方も同じ思いをされていらっしゃる方、多いのでは。

同じJA職員による指導の下で栽培しているのに何が違うのか・・・、私も兄も知りたくてたまりません。

で、とりあえず、良い例を見てみようと、たわわになっていると言うこちらのお宅。兄達オリーブ仲間の間で、研修時の見学場所になったところであり、自由に見に来てもOKとのことで、見学させていただくことに。

ここの土地はゆるい傾斜になっており、この日雨が降っておりましたが全く水がたまることなく水はけが良い傾斜地でした。
見ると、なってる!!!

20140815_145248.jpg

あっちにも、こっちにも・・。う~・・、なんて凄いんでしょう。
日本でもこんなにならせることができるのですね。

20140815_145351.jpg


20140815_145032.jpg


凄い数のオリーブがこんなに付くのか・・、って思うくらいぶら下がっています。
私が見たオリーブは2品種くらいでしたが、どの品種もコンスタントに実がなっており、驚きました。

根元はこんな風にしっかり支柱で支えられ、草の管理も素晴らしいです。
すっきりですね。

20140815_145444.jpg

こちらでは、1本の木で約20~50キロ収穫できるそうです。植え付け本数は約200本。年間収入はオリーブだけで200万を超えるのだか。

オリーブは他の果実よりも比較的手を取らない気がしますが、それでもコガネムシをはじめ害虫は来ます。
何より難しいのは受粉。花はいっぱい咲いても、実際に実にならせるのは至難の業だと感じていらっしゃる方、多いはず。

なのに、どうしてこちらの畑ではいっぱい付くのか・・。興味津々。(笑)

こちらは海から数キロ離れた温暖な気候の様です。何といっても傾斜地で水はけが良いと言うのは良さそうです。
牛堆肥もたくさん投入されたと言います。

今年、兄のところで実が付いたのは、ほんの数粒。花自体、大して付いておりません。(^ ^;)

20140815_160725.jpg

オリーブの品種は色々ありますが、よく組み合わせされるのが『マンザニロ』『ネバディロブランコ』『ミッション』の3品種。
それぞれ自家受粉はしないので、お互い他の品種の花粉が必要です。

olishibaさんのお話では、兄のところの様な3品種なら
『マンザニロ』『ネバディロブランコ』『ミッション』の順に花が咲くそうです。

早生で咲く『マンザニロ』が咲き始めてからしばらくして『ネバディロブランコ』が咲く。『マンザニロ』の後半の花のみ『ネバディロブランコ』と受粉が可能。『ネバディロブランコ』が最盛期の頃に『ミッション』の咲き始めてからしばらくしてから『ネバディロブランコ』の花が終わるそうです。

『ネバディロブランコ』が受粉木として重要なポジションにいることがよくわかります。
こんな風に開花時期が異なるので『マンザニロ』と『ミッション』の組み合わせでオリーブを揃えても開花時期が異なるので、一般的にはあまり受粉しません。(但し、気候や土地柄や肥料の関係で開花時期がズレる場合は別)

オリーブ苗栽培農家さんのこれからの課題は、受粉率を良くする為に、どの品種がどの品種と同じ時期に花が咲くのか、と日本国内における品種間の相性の把握と言うところでしょうか。

日本国内では、このあたりの情報があまりオープンになっていない様ですね。まだまだ研究途中なのでしょうかねぇ・・・。

もしも家庭菜園で2本しか植えるスペースがなければ『マンザニロ』『ネバディロブランコ』か『ネバディロブランコ』『ミッション』の組み合わせが良いことになります。

本当は『マンザニロ』の前半にも花粉が欲しいし、ミッションの後半にも花粉が欲しいところ。
見学させていただいた農家さんは、きっとこの辺の問題もクリアされているのだと思います。

も・・、もしかして、品種ごとにPを与えるタイミングと量を調整して全部の開花時期が品種が違っても同じになる様に調整をしているのでしょうかねぇ・・???
謎です・・。

まだまだ、たわわにはほど遠い兄のオリーブ。今は40本ほどしか植えていませんが、いつか見学に来ていたたける様な畑になってもらいたいものです。

そうそう、今年我が家のブルーベリーのデライトが結実しましたが、よく見ると日当たりの良い早く開花したところではほぼ全部受粉してたわわになっているのに、日当たりの悪い後から開花した側は1~2割しか受粉していません。日陰側が開花する頃、遅霜にやられたものありますが、オリーブを見た限りでは、受粉相手の有無も大きく左右されていたのかと感じる今日この頃。

剪定の仕方に注意して日が均等に当たる様にしていたら、来年は開花時期を同じに合わせられるかな・・。
こう考えても受粉タイミングと受粉相手のあるなし、大事なのですね。

見学させていただいた農家さんへは、土、肥料、冬場の温暖さ・・、剪定、品種の選択、受粉方法、梅雨時期の雨、その他聞きたいことがいっぱい。
また、取材したらアップしますね。

RE ハーモニー




色んなラビットアイのブルーベリーを育てて来ましたが、ディープブルーとか、大実ブルーベリーとか品種名の様なそうでない様なわからない品種名のブルーベリーがあると、気になって仕方ありません。

今日購入したのは『ハーモニー』
お味はなかなかのもの。甘味系品種で皮もそんなに気になりません。

こんな品種あったんだぁ。

...(^-^;

暑いですね~。コメリに寄るとまだ誘惑に負けてる私。

皆さんはきっと大丈夫ですね。(^-^)v
落ち着いたに違いありません。

えっ?そうでもない...(・・;)

帰省や初盆などで遠出の皆様、帰省はくれぐれも気を付けてお帰り下さいね。
皆様のご無事をお祈り致します。

台風の後







多少ネットが曲がっていても、木が原型をとどめていてくれたことに感謝。そして落ちるだろうと諦めていた実が少しでも残っていてくれたことに感謝!

夕食




先ほど娘が仕事から帰宅しました。
今夜は突っ込みどころ満載の我が家のロコモコ丼。(笑)
こんなメニューを手作りすると、子供たちの反応が面白い。
娘、『とりあえず、何か乗っけてみたかったんだ。どうして、タラコスパなの?普通ならナポリタン?』などなど、楽しそう。
娘と二人で爆笑しました。
これから台風の吹き返しが来るのでしょうか。
皆様、どうかお気を付けて下さいね。

ブルーベリーの裂果が続く・・





今年は8月に入ってから、とにかく雨が多いです。市内や麓では降っていなくても、山の畑ではしっかり降っています。
水やりはしなくて良いけれど、全く糖度が上がりません。

そして、甘くない上に赤道裂果が続いております。
こうなると、次の雨でさらに水分を含んで木に付いたまま腐敗するか、落果しています。

土日だけの週末栽培の辛いところです。

台風が近づくにつれ、気温が24~29度くらいに落ち着いたので、過ごしやすくくなったせいか、イチジクはポツリポツリと実が目に付くようになりました。

今年の天候はブルーベリーの収穫時期にとっては最低です。
せっかくの収穫が最後になってパーになります。

趣味栽培ならともかく、農家さんは生産予定が立ちにくいことでしょう。

これで台風の後に45度が再びになれば、今度は落ちた実が発酵して虫が集まります。
怖いのが『オウトウショジョウバエ』。
来年からこの土地に居座られたら、たまりません。

何とか裂果しない様にしたいけれど、雨避けすれば、蒸れの管理を付ききりではできないし、遠いので水やりに来れません。

色んな問題を抱える中で、日照時間の問題を少し解消できそうな優れものの名前が見つかりました。

その名は『太陽の粉末』。
これを別のパソコンで目にしましたので、自分ちのパソコンで検索したらヒットしません。

今年みたいに日照時間が極端に少ない年には有効なのかな...(^-^;
気になるけど、どうしてパソコンによってヒットしたり、全く出なかったりするかなぁ...(>_<)
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