稲刈り近しの台風に思う
今日は、長いです。
長文が苦手な方はごめんなさいね。スルーしちっゃて下さい。
根性のある方だけどうぞ。(笑)
今回日本列島縦断と直撃を予想され、昨日から雨が降っていてジメジメしています。
お肌が乾燥したくない女性にとってはちょっと嬉しいけれど、これから稲刈りの方にとっては、カラっと晴れて欲しいところでしょう。
大分では、早生の稲の品種が収獲シーズンに入りました。
私のブロ友さんちも、そろそろ収獲に入りましたと、少しづつ情報が入ってきています。
昨日、田舎からの帰り道、前回台風で、半分くらい稲が倒れている田んぼが視界に入りました。
"うちの田んぼのは、今回の台風にはもちこたえらるだろうか・・?"
海水温度の高い今年は、まだまだ台風が来そうですし・・。
毎回、台風の度に思いますが、今回は、特に穂が垂れて来てからの襲来なのでかなり心配です。
穂は垂れて土や水に触れると、収獲前に芽が出始めて、商品にならなくなるからです。
その為に、もしも垂れたら、毎週土日ごとに、起こす作業をしなくてなりません。
竿で、垂れた穂を湿ったところから離して天日で乾燥させるのです。
その作業は、女性にとっては、かけ稲以上にしんどいのです。(力がなくて小さい私は、かけ稲と聞くとクラクラっと来ます・・笑)
何年前だったか、毎週台風が来て、起こしては晴れる前にまた台風、起こしては台風・・、仕事と家事だけでも忙しいのに、これが毎週加わると、精魂尽き果てて、ついにダウンしたことがあります。
さすがに気合だけじゃどうにもならない農家の嫁特有の労働なのでしょうかねぇ・・。
先日、T&Fさんの日記を拝見していたら、プラ船で、稲穂1つ分から育てた稲の稲刈りをされていました。
福田さんは、手で刈られ、ハウスで自然乾燥していらっしゃいましたが、1mX1mにも満たない面積で、こんなに稲ができるものかと感心致しました。・・
思わず母が口癖の様に言っていた
『一粒万俵』(ひとつぶまんびょう)と言う言葉を思い出しました。
で、これが全国の共通語なのかとずーっと思っておりましたら、意外にもネットでヒットしません。(^ ^;)
これは大分の東部のごく一部の地域のみで使われていた言葉なのか、母のみが使っていたのでしょうか・・???
親の言葉は、子供心によく響きます。だから、ずーっとそれを共通語と信じてこの歳になっておりました。(笑)
本当に存在する言葉だったのかどうか、いまだに謎です。
ネットで検索をかけると
米の別名が『一粒万倍』(いちりゅうまんばい)なのだそうです。
『一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になる』という意味であります。
ちなみに暦で、『一粒万倍日』には、決して借金をしない様に、と言われているそうです。
それにしても、まるで、自分の県の言葉を共通語だとばかり信じ込んで育った人が他の県の方々から、
『それって、方言だよ。』とご指摘いただいた時の様な気分がします。(笑)
そう言えば、お米と言えば、私は会社勤めだから、税金は給料天引きですが、昔は年貢米として納められていた時代があるのですよね。
食いしん坊なので、おにぎり大好き・稲穂(食べませんが眺めるのが好きかも)も何となく好きです。調べていくと、日本の食文化においては、monalisaさんや、monalisaさんのブロ友さんもとってもお詳しいおせち料理にも、稲や田んぼに関係するお料理があるんですよ。(^m^)
まず、5つの穂があれば、できちゃうごまめ。(大嘘)
冗談はさておいて、田作りはカタクチイワシの稚魚を素干しにしたものでゴマメとも言います。
豊年、健全、家内安全の祈りを込めたお料理です。小さいと言えどちゃんとした尾頭(おかしら)付き、縁起が良いのです。
実際には、
1.フライパンに田作り(ごまめ)30gを入れ、ポキッと折れるくらいまで弱火で炒り、ざるに入れ、ふるって冷ましておく。
2.フライパンに(砂糖大さじ2、醤油大さじ2、みりん大さじ3)を合わせて火にかけ、とろみがついてきたら1の田作りを入れ、手早く絡め、バットに広げて冷ます。
と言うもの。
カタクチイワシの稚魚の乾燥したものを甘辛く佃煮風にしたものだから、皆さんお馴染みですよね~。
お正月には、ちょっと早いけれど、もし田作りとかゴマメを見たら、田んぼと稲を思い出して下さいね。
今でこそ、魚粉・骨粉、化成肥料などの商品を使ってますけれど、昔は、稲の肥料としてアミノ酸やCaやミネラルを与える為に、天然の肥料として、小魚を使っていたんですね。
この田作りを肥料にすると米が五万俵もとれたので五万米(ゴマメ)と書くようになったそうです。
えっ?5万俵がどのくらいか想像がつかないって?
1俵が約60キロです。
皆さんが、食べていらっしゃるお米の30キロ玄米袋が約1万円としたら、
1俵が2万円。
5万俵では、20000X50000=約10億円です。
ひぇ~っ、億万長者じゃないですか・・(@ @)
余談ですが、『1石1城の主』『1國1城の主』の1石は、どのくらいのものなんでしょう。
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**ソレイユさんよりご指摘いただきました。訂正させていただきます。ソレイユさん、ありがとうございました。
m(_ _)m
『一石一城の主』と書きましたが、ここで『いっこく』は、『一國』の間違いでした。
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でも、単位については引き続き書きますね。(笑)
1石=10斗=100升=1000合
つまり、お料理に使う1カップが約1合弱なので、1000カップ分です。
1カップは約150gです。

つまり、1石=1000合(カップ)=150キロ。30キロ袋が5袋分です。一人が1食1合食べたら、一日3合*365日で1095合。
1石は、1年間に人が食べるご飯の量なんですよ。
加賀100万石と言うと、単純に100万人の1年分の米を生産できる都市になるんですね。昔なら1万石以上だとお大名だった様ですから、
100万石は、30キロ袋にして、500万袋。
米30キロ10,000円X5000,000
金額にして、500億円。ゴマメx50ですか。例え比喩だったとしても、肥料代や経費を引いたとして、5割が手取りでも、農業でこれだけの収入があったら凄いですよね。
台風の中、ご訪問下さいました皆様、あなたの周りには、広大な土地に米を作り、昔なら大名だった方もいらっしゃるかもですね。(爆)
あの、甘辛いお料理が、どうして『田作り』とか、『ゴマメ』なんて呼ばれているか、なんて考えたこともありませんでしたが、
本当は、農業と密接な関係があったのですね。(^ ^)v
さ~て、これで、稲作りとおせちのゴマメ作りにチャレンジしようかなぁと、興味がわいた方が一人くらいはいらっしゃるに違いない(・・そんなわけないか・・笑)
長文が苦手な方はごめんなさいね。スルーしちっゃて下さい。
根性のある方だけどうぞ。(笑)
今回日本列島縦断と直撃を予想され、昨日から雨が降っていてジメジメしています。
お肌が乾燥したくない女性にとってはちょっと嬉しいけれど、これから稲刈りの方にとっては、カラっと晴れて欲しいところでしょう。
大分では、早生の稲の品種が収獲シーズンに入りました。
私のブロ友さんちも、そろそろ収獲に入りましたと、少しづつ情報が入ってきています。
昨日、田舎からの帰り道、前回台風で、半分くらい稲が倒れている田んぼが視界に入りました。
"うちの田んぼのは、今回の台風にはもちこたえらるだろうか・・?"
海水温度の高い今年は、まだまだ台風が来そうですし・・。
毎回、台風の度に思いますが、今回は、特に穂が垂れて来てからの襲来なのでかなり心配です。
穂は垂れて土や水に触れると、収獲前に芽が出始めて、商品にならなくなるからです。
その為に、もしも垂れたら、毎週土日ごとに、起こす作業をしなくてなりません。
竿で、垂れた穂を湿ったところから離して天日で乾燥させるのです。
その作業は、女性にとっては、かけ稲以上にしんどいのです。(力がなくて小さい私は、かけ稲と聞くとクラクラっと来ます・・笑)
何年前だったか、毎週台風が来て、起こしては晴れる前にまた台風、起こしては台風・・、仕事と家事だけでも忙しいのに、これが毎週加わると、精魂尽き果てて、ついにダウンしたことがあります。
さすがに気合だけじゃどうにもならない農家の嫁特有の労働なのでしょうかねぇ・・。
先日、T&Fさんの日記を拝見していたら、プラ船で、稲穂1つ分から育てた稲の稲刈りをされていました。
福田さんは、手で刈られ、ハウスで自然乾燥していらっしゃいましたが、1mX1mにも満たない面積で、こんなに稲ができるものかと感心致しました。・・
思わず母が口癖の様に言っていた
『一粒万俵』(ひとつぶまんびょう)と言う言葉を思い出しました。
で、これが全国の共通語なのかとずーっと思っておりましたら、意外にもネットでヒットしません。(^ ^;)
これは大分の東部のごく一部の地域のみで使われていた言葉なのか、母のみが使っていたのでしょうか・・???
親の言葉は、子供心によく響きます。だから、ずーっとそれを共通語と信じてこの歳になっておりました。(笑)
本当に存在する言葉だったのかどうか、いまだに謎です。
ネットで検索をかけると
米の別名が『一粒万倍』(いちりゅうまんばい)なのだそうです。
『一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になる』という意味であります。
ちなみに暦で、『一粒万倍日』には、決して借金をしない様に、と言われているそうです。
それにしても、まるで、自分の県の言葉を共通語だとばかり信じ込んで育った人が他の県の方々から、
『それって、方言だよ。』とご指摘いただいた時の様な気分がします。(笑)
そう言えば、お米と言えば、私は会社勤めだから、税金は給料天引きですが、昔は年貢米として納められていた時代があるのですよね。
食いしん坊なので、おにぎり大好き・稲穂(食べませんが眺めるのが好きかも)も何となく好きです。調べていくと、日本の食文化においては、monalisaさんや、monalisaさんのブロ友さんもとってもお詳しいおせち料理にも、稲や田んぼに関係するお料理があるんですよ。(^m^)
まず、5つの穂があれば、できちゃうごまめ。(大嘘)
冗談はさておいて、田作りはカタクチイワシの稚魚を素干しにしたものでゴマメとも言います。
豊年、健全、家内安全の祈りを込めたお料理です。小さいと言えどちゃんとした尾頭(おかしら)付き、縁起が良いのです。
実際には、
1.フライパンに田作り(ごまめ)30gを入れ、ポキッと折れるくらいまで弱火で炒り、ざるに入れ、ふるって冷ましておく。
2.フライパンに(砂糖大さじ2、醤油大さじ2、みりん大さじ3)を合わせて火にかけ、とろみがついてきたら1の田作りを入れ、手早く絡め、バットに広げて冷ます。
と言うもの。
カタクチイワシの稚魚の乾燥したものを甘辛く佃煮風にしたものだから、皆さんお馴染みですよね~。
お正月には、ちょっと早いけれど、もし田作りとかゴマメを見たら、田んぼと稲を思い出して下さいね。
今でこそ、魚粉・骨粉、化成肥料などの商品を使ってますけれど、昔は、稲の肥料としてアミノ酸やCaやミネラルを与える為に、天然の肥料として、小魚を使っていたんですね。
この田作りを肥料にすると米が五万俵もとれたので五万米(ゴマメ)と書くようになったそうです。
えっ?5万俵がどのくらいか想像がつかないって?
1俵が約60キロです。
皆さんが、食べていらっしゃるお米の30キロ玄米袋が約1万円としたら、
1俵が2万円。
5万俵では、20000X50000=約10億円です。
ひぇ~っ、億万長者じゃないですか・・(@ @)
余談ですが、『
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**ソレイユさんよりご指摘いただきました。訂正させていただきます。ソレイユさん、ありがとうございました。
m(_ _)m
『一石一城の主』と書きましたが、ここで『いっこく』は、『一國』の間違いでした。
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でも、単位については引き続き書きますね。(笑)
1石=10斗=100升=1000合
つまり、お料理に使う1カップが約1合弱なので、1000カップ分です。
1カップは約150gです。

つまり、1石=1000合(カップ)=150キロ。30キロ袋が5袋分です。一人が1食1合食べたら、一日3合*365日で1095合。
1石は、1年間に人が食べるご飯の量なんですよ。
加賀100万石と言うと、単純に100万人の1年分の米を生産できる都市になるんですね。昔なら1万石以上だとお大名だった様ですから、
100万石は、30キロ袋にして、500万袋。
米30キロ10,000円X5000,000
金額にして、500億円。ゴマメx50ですか。例え比喩だったとしても、肥料代や経費を引いたとして、5割が手取りでも、農業でこれだけの収入があったら凄いですよね。
台風の中、ご訪問下さいました皆様、あなたの周りには、広大な土地に米を作り、昔なら大名だった方もいらっしゃるかもですね。(爆)
あの、甘辛いお料理が、どうして『田作り』とか、『ゴマメ』なんて呼ばれているか、なんて考えたこともありませんでしたが、
本当は、農業と密接な関係があったのですね。(^ ^)v
さ~て、これで、稲作りとおせちのゴマメ作りにチャレンジしようかなぁと、興味がわいた方が一人くらいはいらっしゃるに違いない(・・そんなわけないか・・笑)
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