私が、宗像に訪れた最大の理由はシャシャンボです。
何といっても今年初なりのシャシャンボ、どんどん実が落ちてついには1結果枝に1粒しか残らず、しかも小さいときました。
9月5、6日で西南暖地ブルーベリー研究会の懇親会がありました時、数が少ししか残らないのは、個体差からくるもので、育てているシャシャンボは実付きが悪くて大きくない種類だったのでしょうと教えてくださる方がいらっしゃったのです。
萌ブルーベリー園の仲尾様ご夫妻です。
しかもここには昨年シャシャンボのジャムもあると言うし、しかも、お話が進むうち、宗像にはシャシャンボの大木があるというではありませんか!!
このシャシャンボのジャム食べたさと大木見物。魅力的だと思いませんか?!
もう行くしかないですよね~(なぜこんな思考回路になるのか自分でもわからないのですが・・(笑))
主に選抜されていたのは豊産性の大実のシャシャンボです。
それが植えられている畑には、普通のハイブッシュ系他のブルーベリーが品種別に植えられています。

まるでブルーベリーロードの様です。
ジュウェル(札は字が一部消えていますが、ご愛嬌と言うことで・・・、仲尾様イチオシの品種です)

そして、これらがシャシャンボ。より低木なもの、直立タイプ・・、色々ですね。

実際に植えつけられているものを見ると、黒々した実でいかにも日本のブルーベリー。アントシアニンが豊富そうです。
前にも載せました写真も含みますがご勘弁を・・・




これは葉っぱの形が微妙に違いますねぇ。個体差があると言う、代表みたいな木ですね。

いかがですか?
同じ選抜でも実の丸っこいもの、扁平のものなど色々です。
宜しかったら
『宗像新発見 シャシャンボの旅 宗像農園編』や
宗像新発見 シャシャンボの旅 フェイジア・グァバ編 もご覧下さいね~。
さて、Berryさんとブルーマチスさんが一番関心を持っていらっしゃるシャシャンボの接ぎ木。
帰って写真をくまなく調べたのに、撮れていませんでした。
ごめんなさいね~。情けない・・・(T T)
ここで接ぎ木をされているのは20品種くらい。
そのうち無事に接げて調子が良いのは、
・エッセル
・ブルークリスプ
・レッドパール
・ミスティー
・サウスムーン
・リベイル
だそうです。
あとで聞いた話によると特にリベイルはもう1.5mくらいに成長しているそうです。
シャシャンボを接ぐことで土を選ばない木になるって言うのが良いですね~。
詳しいことを聞きたい方は、
『印刷の萌さんのアグリアート』か、
『印刷の萌』さんの電話番号、またはメールでどうぞ。
あ、ブルーマチスさん、仲尾様にはネットでアグリアートのことまで調べて下さった方がいるんですよ、とお話しましたら、喜んでいらっしゃいましたよ。
仲尾様いわく、『シャシャンボと接ぎ木との相性があって、合わないとハイブッシュの方が負けてしまい、衰退します』とのこと。また、
『人間の臓器移植と一緒ですよ』って。(笑)
気のせいかなぁ・・・何だかBerryさん、ブルーマチスさん、KOHさん、sappiさんも?・・・が色々挑戦しそうですね。えっ、あお父さんまで?
あはは、そこまでは聞いてませんでした。皆さん、頑張って下さいね。
それ以外のものは、ちゃんと接ぐことができているとむやみにシャシャンボが無駄なシュートを出さずに接ぎ木に栄養を与えている様に見えました。
相性が悪かった代表がブルークロップ。何でもいいから接げば良いというわけでもない様ですね。
次に聞いたキーワード、コメントにも書きましたが
『シャシャンボは塩害にも強いんですよ』
それもそのはず、ウミガメの産卵地域と数キロしか離れていない場所です。台風の時は、気になりますよね。ここらあたりのシャシャンボは潮水、潮風にはへっちゃら。それを選抜して持って帰っているわけですから塩害にも強いのは納得です。
今年のBerryさんのところの台風時に海水の被害に合われたブルーベリー達の姿が頭をよぎります。
あれがシャシャンボ接ぎ木だったらこんなにまでは被害に合ったのか合わなかったのか・・・。
でも、宗像農園の10年後の姿はどんな風になっているのでしょうね。楽しみです。
その頃には我が家に孫がいるのでしょうか・・(笑)
でもこのブルークロップ、大分のどの標高で育てていても、イマイチ・・。
シャシャンボに接いでもダメってことは、あまり暖地向きではないのでしょうか。
宮崎大では、どうなんでしょうねぇ・・。
そうそう、皆さんが楽しみにしていたものの一つに大木があったのでは・・。
大変お待たせしました。
福岡県は岡垣町にある遠賀病院の裏に自生しているシャシャンボ。
もし見学に行かれる時は、役場を訪ねるなり、地元の方と一緒に行かれることをおススメします。楠の大木があり、その落ちている実をシャシャンボと勘違いする可能性が大だからです。
敷地から山方向へ5mくらい入りこんだところに自生しているので、聞かないと分かりにくいかも・・・(笑)
木の形状、しっかり覚えておいてから、見て下さいね~。
その看板。

え・・っ、シャシャンボの別名はあるけれど、日本のブルーベリーって書かれていませんね~(笑)
仲尾様、今度この看板を県内の予算で再作成することがあったら文章中に『日本のブルーベリー』って入れませんか?
文によると、晩秋には5mm程度の実が付き、甘酸っぱくて美味しい、とありますね。
私達が訪れた時には、すでに1個も付いていませんでした。
これ、楽しみにしていたんですけどね~。残念です。
でも、これで宗像農園さんで選抜された品種が大き目の品種だということは、わかりました。
そして記念すべき大木とのご対面ができて私も親友Mさんもご満悦~。
そして、これがその待ちに待った大木。比較対象となってくれたのは親友Mさん。

ブルーマチスさ~ん、写真はちっちゃいけれど、間違いなく親友Mさんですよ。身長170cm。ご主人は180cmはあるので二人並ぶと誰もが振り返ります。
さて、この記事をお読みになって、皆さんもご自分のシャシャンボと実の形、葉っぱの様子など『確かにうちのと違うよなぁ』と思われたのではありませんか?
これは仲尾様よりのプレゼント苗です。
親友Mさんと分けました。
グァバとシャシャンボの選抜分の実生苗です。

仲尾様、ありがとうございました。
旅は、群生へとつづく・・・。